絵画コンクール審査結果発表

第5回「わたしのしたい結婚式」「思い出に残っている日本のぎしき」絵画コンクール

(一財)冠婚葬祭文化振興財団では昨年に引き続き「第5回の絵画コンクール」を開催致しました。公募に際しましては、全国の小学生の皆様から総数400点ものご応募を頂き誠にありがとうございました。
厳正なる審査の結果、優秀賞、入選、佳作の各賞を選考し、入賞の方々には賞品として図書カードを、またご応募頂いた方々には全員にご自身の作品が印刷された賞状を贈呈いたしました。
また、コンクールの開催に際しては、互助会各社のご協力をいただき、たくさんの応募を頂くことができました。
あらためてご協力に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

一般財団法人冠婚葬祭文化振興財団

概要

1. テ ー マ:「わたしのしたい結婚式」、「思い出に残っている日本のぎしき」
2. 募集期間:令和3年9月1日(水)から令和3年12月31日(金)まで
3. 応募総数:400点
4. 各 賞:
  ■優秀賞7名(1~2年生の部、3~4年生の部、5~6年生の部)
  (副賞:図書カード10,000円)
  ■入選17名
  (副賞:図書カード5,000円)
  ■佳作30名
  (副賞:図書カード3,000円)
  ■参加記念品:各応募者自身の作品が印刷された賞状

 

 

絵画コンクールの総評

小谷みどり
一般社団法人シニア生活文化研究所 代表理事

長引くコロナ禍で、もう2年近くも人と接する機会が激減しています。離れて暮らす祖父母になかなか会いに行けない状況も続いています。そんななか、おばあちゃんからお餅づくりを習う姿や、三世代みんなで楽しく過ごす姿を描いた作品などは、特に目を引きました。子供たちの作品から、印象に残ったり、楽しかったりした思い出は、共に過ごす人がいてこそなのだと、改めて実感しました。またややもすると、暗い気持ちになりがちなニュースが連日報道されるなか、色とりどりの絵具やクレヨンを使った子供たちの作品から、元気をもらいました。
一方で、子どもが描く理想の結婚式の絵には、新郎新婦は描かれているものの、参列者が少ない作品が多いのが、さびしく感じます。成人、結婚、出産、還暦など人生の大きな節目は、これまで人生にかかわってくれた多くの人への感謝をあらわす機会でもあります。人とのつながりが制限されるなかにあっても、まわりの人たちに支えられて生きているんだなということを実感できる社会であってほしいと思います。

 

山下 裕史
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会会長
一般社団法人冠婚葬祭文化振興財団顧問

今回は締切を冬休み中の年内に早めたことと長引くコロナ禍もあってどれくらい応募があるか不安もありましたが、おかげさまで全国各地より400点もの力作が集まりました。ありがとうございます。
審査会では、皆さんの楽しかった思い出、こうだったらいいなと思い描いた結婚式や儀式のシーンがのびのびと描かれた作品を皆で観させてもらいました。
力強く描かれた作品、繊細な作品、次第に味が出てくる作品、写真から描き起こしたようなアングルの作品等様々ですが、眺めていると描いている時の様子が思い浮かびました。アニメ、イラスト的な描画の絵も多くありましたが、今の小学生がふだん多く観る絵というとやはりそういう絵なので、それも今風なのだと思います。平面に奥行を表現するのが絵であり、それには特に背景の描き方が重要です。被写体が際立つように、背景も色と色彩を工夫しながら表現してください。
今年はやはりコロナ禍の影響で地域の様々な行事が中止になったこともあってか、大勢で集まった儀式よりも家族での年中行事の作品、少人数が描かれた作品が多くありました。結婚式も儀式も一人で行うことはなく、必ず同じ場で共に居る人がいて成り立ちます。思い浮かべながら、描きながら、その方々への感謝の気持ちを持ってもらえたなら何よりと思います。 来年は平穏が戻り、大勢での楽しかった思い出が絵に描かれますように、と話しながら審査会を終えました。
皆さん、ありがとうございました。