5.ふれあいスペース「ちぇすと」

〇テーマ:

「ちぇすと秋祭り2019」

〇概要:

障害者施設として地元に受け入れてもらうために夏祭りを開催。夏祭りにおいて、施設の活動内容や成果の報告を行い、障害者への正しい理解を得るとともに、地域住民との交流による支援と協力を得るもの。

〇実施内容:

今回の「ちぇすと祭り」は、6月上旬からステージ上の出演依頼、模擬店の出し物、会場内の安全対策、広報活動等開催日に合わせて準備を行ってきた。事前の準備は3回目ということもあり、順調に進んでいき万全の態勢で臨む予定であったが、台風17号の接近による雨天のため、室内での開催を余儀なくされた。
会場は、同敷地内の「桃の香」多目的ホールで実施し、模擬店はウッドデッキ部分と駐車場にテントを張っての出店となった。開催予定の芝生公園より規模は小さくなったが、内容的には屋外での実施とほぼ同等に実施した。ステージ前の観客席が狭くて、出演者や観覧者には窮屈な思いをさせたと思うが、ステージの盛り上がりや模擬店に出された食べ物の種類と味には、満足して喜んでいただけた様子であった。また、すべての出演者が楽しいイベントだったと感想を述べられ、来年も是非呼んで欲しいという嬉しいお言葉を残して帰って下さった。
参加人数については、職員20名、就労継続支援B型利用者約30名、来場者については雨天にもかかわらず200名を超えた。
当初目標として、来場者の大幅増加を目指し、チームちぇすと(事業所の通所者)の歌や踊りの完成度を上げて、ステージ出演についてもマジックショーをはじめ老若男女が楽しめる企画を取り入れた。また、昨年にも増してポスターの掲示やチラシの配布を行った。さらに、地元FMラジオ放送局に出演しての祭りの宣伝、自治会長による町内放送等広報活動を積極的に実施した。その影響からか、各所からの問い合わせや地元の期待の声が届いてきて手ごたえを十分感じていた。もし天気が良くて、例年の芝生公園での開催であれば、来場者については昨年を大きく上回り、多くの歓声と拍手で賑わっていたのではないかと考えると残念でならない。

〇事業者のコメント:

「ちぇすと祭り」を開催したことで、地元住民との交流が図られ、障碍者に対する理解や障害福祉施設として近隣住民との良好な関係を築く役割を果たしたと考える。生憎の雨で室内開催となり、会場の規模を縮小せざるを得なかったが、不自由さ不便さはあったものの事故や大きなトラブルもなく終了することができた。このことで、雨天の場合でも受入れ来場者数には検討の余地を残したものの、実施については可能であり、今回の祭りとしても成功裏に終了したものと判断する。

事業所の運営上延期できない事情があり、暴風等で危険が伴わない限り屋外実施の方向で進めていき、前日まで天候の好転を期待したが、その思いは叶わなかった。急遽、想定外の室内開催に踏み切ったが、200名規模の来場者であれば対応できることが分かった。降雨はあったものの風の影響があまりなかったのは幸運であった。また、客席が狭いため席の移動等が難しい状況であったが、演奏、演技を間近に見ることができて喜んでもらえた部分もあり、すべてがマイナス要素だけではなかったと考える。今回はじめて、有料のマジシャンによるイリュージョンショーを取り入れたが、利用者は元より来場者全員が驚きと歓声で拍手喝采であった。これは貴財団から助成金があったからこそ取り入れられた企画であり、感謝に堪えないことである。このことが宣伝になり来年の来場者増員にも繋がっていくと思われる。

今回は屋内の限られたスペースの中での祭りであり、客席、控室等の問題はあったものの、基本的には屋外の行事なので、来年は広い場所でさらに充実した内容で開催したいところである。

「ちぇすと祭り」は、確実に地元住民に浸透して認知されるようになってきている。今後も地元住民とともに、この地区の恒例行事として継続していき、祓川地区の活性化及び障害福祉としての悠和会を支援していただけるよう交流を深めていきたいと考えている。