10.NPO法人 八東川清流クラブ

〇テーマ:

「きれいな水の八東川(はっとうがわ)をみんなで守る活動」

〇概要:

コロナ禍の中で、多くの地域住民等の参加を見込んでいたほとんどの事業の他、会員の会合・協議すら自粛することとなり、多くの計画事業を取りやめざるを得なくなった。

この結果、補助金申請時に計画した事業の中で、NPO法人 八東川清流クラブのメイン的な事業である「八東川クリーンアップ大作戦」(助成対象外)及び「川遊びフェスタin八東川」(助成対象)の他、イベント出展(助成対象外。以下、いずれの事業も同じ)・他団体の視察研修も中止となった。

会報発行・ホームページ運営等も大幅な制約を受け、事実上休眠状況となった。

〇実施内容:

1.八東川河川敷草刈(助成対象外)
八東川河川敷(八東町勘右衛門土手公園付近)において、6月14日~28日に6回に分けて鳥取県と協定している2,820㎡を対象に実施。会員のべ31人参加。

2.八東川水質・水生生物調査(助成対象)
定点調査をしている八東川の3ヶ所(上・中・下流)において8月6日に実施。会員7人の他、大学生・高校生のボランティア参加者11人、計18人が参加。
※助成対象としていたが、自発的なボランティア参加があり、助成金は未使用。

3.小学校への出前環境教育(助成対象外)
6月12日、八東小学校4年生23人を対象に映像を使った環境教育の座学授業を実施。
9月2日、八東川(勘右衛門土手公園付近)で八東小学校4年生23人を対象に八東川の生き物調査を実施。

4.環境啓発チラシの新聞折込み(助成対象)
8月12日に八東川流域の八東町・若桜町内の全新聞購読者に対し、環境啓発チラシ(第4号)の新聞折込みを実施。6,505部。〈作成:7,000部〉

※計画していた第2回目は、4月予定の事業案内に合わせて実施予定としていたが、事業自体を中止したこともあり、発行・折込みは中止となった。

〇事業の効果:

NPO法人 八東川清流クラブが目指す3大目標「Ⅰ.きれいで安全な水の維持、Ⅱ.魚や水生生物が豊かに生息する環境づくり、Ⅲ.人の心に潤いをもたらす河川の景観や憩いの場の創出」は、長期的な取り組みが必要であり、短期的には成果を数値化しにくいところであるが、上記の個別事業の効果は、次のとおりと判断する。

1.八東川河川敷草刈
身の丈以上の草に覆われ、川に近づけなくなった河川敷の雑草を除去することにより、景観の維持と流域住民の川遊び空間を確保し、川への親和感を高め、ひいては環境問題への関心を高めていく。

2.八東川水質・水生生物調査
この事業により経年変化を見ることにより、「きれいな水の維持」が継続していることが確認できる。これらの結果を地域住民に広報することにより、住民のごみ不法投棄等について川の環境保護への関心が高まる。

3.小学校への出前環境教育
次世代を担う子供たちに地球環境について学ぶ機会を提供し、関係者から好評を得ている。

4.環境啓発チラシの新聞折込み
インターネット等のメディアが発達している今日であるが、高齢者の多いこの地域では、いまだその未利用者は多い中で、ほぼ全家庭・全事業所に届ける活字媒体のチラシは、浸透度が高く、地域の環境啓発に大いに役立っている。

〇掲載資料: