2019(令和元)年度(第21回)4.ふれあいスペース「ちぇすと」

〇テーマ:

「ちぇすと音楽会」

〇実施内容:

今回の「ちぇすと音楽会」は、当初2020年9月上旬の開催を目安に進めていた。2020年5月半ば以降、ステージ上の出演依頼、模擬店の出し物、会場内の安全対策、広報活動等開催日に合わせて準備を行ってきたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、一旦開催時期を見送ることとなった。
2020年6月25日付「助成金交付における事業名の変更について(報告)」にて、「ちぇすと夏祭り2020」から「ちぇすと音楽祭」に事業名を変更した。今回4回目ということもあり、順調に進んでいき万全の態勢で臨む予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、規模を縮小しての開催を余儀なくされた。

会場は、同敷地内の「桃の香」多目的ホールおよびちぇすと広場で実施し、模擬店はウッドデッキ部分と駐車場、広場にテントを張って間隔を広く確保して出店した。ステージ前の観客席もソーシャルディスタンス、定期的な消毒等の感染症対策に努めながら運営した。出演者や観覧者には窮屈な思いをさせたと思うが、ステージの盛り上がりや模擬店に出された食べ物の種類と味には、満足して喜んでいただけた。また、すべての出演者が楽しいイベントだったと感想を述べ、来年も是非呼んで欲しいという嬉しい言葉を残して帰っていった。

参加人数については、職員22名、就労継続支援B型利用者約36名、来場者については感染症拡大にも関わらず150名を超えた。当初の目標として、来場者の大幅増加を目指し、事業所の通所者による歌や踊りの完成度を上げて、ステージ出演についてもクリスマスをイメージした歌や音楽、抽選会等、老若男女が楽しめる企画を取り入れた。

また、昨年と同様ポスターの掲示やチラシの配布を行った。さらに、自治会長による町内放送等の広報活動も積極的に実施した。その影響からか、各所からの問い合わせや地元の期待の声が届いており、手ごたえを十分に感じていた。もし感染症拡大の影響がなければ、来場者や規模については昨年を大きく上回り、多くの歓声と拍手で賑わっていたのではないかと考えると残念でならなかった。

〇事業者のコメント:

「ちぇすと音楽会」を開催したことで、地元住民との交流が図られ、障がい者に対する理解や障害福祉施設として近隣住民との良好な関係を築く役割を果たしたと考える。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け規模を縮小しての開催となったが、不自由さ不便さはあったものの事故や大きなトラブルもなく終了することができた。

ソーシャルディスタンスや観覧者の健康チェック等の感染症対策を十分に施した後に、定期的な巡回や消毒を行いながら実施したが、開催において結果的に見れば成功といえる。

事業所の運営からみても、これ以上の延期できない事情があり、感染症に関するクラスター等の発生がない限り屋外実施の方向で進めていき、前日までそのような事例もなく無事に開催できた。昨今の感染症拡大という難しい状況であったが、演奏、演技を間近に見ることができて喜んでもらえた部分もあり、すべてがマイナス要素だけではなかったと考える。今回はじめて、クリスマス音楽会という形で運営したが、利用者をはじめ来場者全員が驚きと歓声で拍手喝采であった。これは(一財)冠婚葬祭文化振興財団から助成金があったからこそ取り入れられた企画であり、感謝に堪えないことである。このことが宣伝になり来年の来場者増員にも繋がっていくと思われる。

従来の「ちぇすと祭り」を含め、今回のような「クリスマス音楽会」など特定非営利活動法人 悠和会が開催する地域参入型のイベントは、確実に地元住民に浸透して認知されるようになってきている。今後も地元住民とともに、この地区の恒例行事として継続していき、祓川地区の活性化及び障害福祉として悠和会を支援していただけるよう交流を深めていきたいと考えている。

〇掲載資料: