2023(令和5)年度(第25回)1.中島 裕

○研究テーマ

『現代の人生儀礼に関する予備調査』

○事業内容 ※概要のみ掲載

(1)修士論文の作成(題目:初宮参りの現状に関する研究)
國學院大學大学院前期課程2年に在籍し、演習等を履修し、適宜担当教員による指導を受けながら修士論文を執筆した。2024年末に修士論文を提出し、2025年3月22日に國學院大學より修士(宗教学)の学位を授与された。また2025年3月28日には、駒沢宗教学研究会・関東地区修士論文発表会において、修士論文の内容について発表を行った。
(2)文献調査
以下の項目に関して人生儀礼にかかわる文献調査を行った。
a.現代の人生儀礼の変容の背景となる事象に関するもの
b.通過儀礼と人生儀礼いう概念に関するもの
c.個別の人生儀礼、そのうち「生」にかかわる儀礼に関するもの
(3)調査方法に関する調査
現状調査にかかわる調査方法の一部につき文献調査を行った。

○事業者のコメント(事業実施により得られた効果)

  • 2024年度は國學院大學大学院の演習における発表、学位取得のための修士論文作成、その他人生儀礼に関する文献調査など予備調査の段階であり、主に大学院内部における共有であったが、年度末2025年3月には、都内の複数大学の参加による「駒沢宗教学研究会」の修士論文発表会にて発表を行い、一部の宗教学研究者を対象として、人生儀礼研究の意義について共有できたと考えている。
  • 2024年度における修士論文(「初宮参りの現状に関する研究」)の作成によって、先行研究の位置、現代の人生儀礼の一端を明らかにすることができたと考えており、今後2025年度以降その成果について整理のうえ順次公表していく考えであり、これによって現代の初宮参りの現状や意味などについて、社会的に共有されることが期待されると考える。
  • また、初宮参り以外の他の人生儀礼に関しては文献調査のみであるため、先行研究の位置についての確認にとどまり、対外的に公表する段階ではないため現時点では社会的効果はほぼ無い。しかしながら、2025年度はその先行研究の位置の確認を前提として、具体的な調査を開始する予定であり、以降論文にまとめ次第公表していく考えであり、それらによって現代の人生儀礼の現状や意味などについて、社会的に共有されることが期待されると考える。