○研究テーマ
『儀礼とグリーフケア』
○事業内容
1. 場所 : 「厳念寺(ごんねんじ)」東京都台東区寿2丁目
2. 実施回数 : 2回 4月13日 11月3日
3. 参加人数 :
4月13日=40名(参加者32名;スタッフ6名;登壇ゲスト2名)
11月3日=35名(参加者25名;スタッフ7名;登壇ゲスト3名)
4. 内容 :
第一部 映画『グリーフケアの時代に』(東京都推奨映画)の上映・鑑賞
第二部 ゲスト(監督、出演者ほか)によるトークセッションと分かち合い
5. 時間割 :
第一部 上映会 78分 ―休憩―
第二部 トークセッションと分かち合い 30分
6. その他 : 解散時アンケート回収(グリーフケアについて、葬祭儀礼について)
○事業者のコメント(事業実施により得られた効果)
1. 参加者について:
東京の下町地区を主な対象地区としたが、チラシやホームページ・フェイスブックでの告知・広報の結果、首都圏各地(群馬・埼玉・千葉・神奈川)のみならず、遠方(福井、京都、福岡)からの参加者もあり、グリーフケアに関する関心の高まりが感じられた。
2. アンケート結果に見る感想から、当初目的の「グリーフケアについての理解を深める」「葬祭儀礼についての受け止め方やニーズを把握する」点について当初目指した成果が得られたと考える。
― 以下、参加者アンケートより抜粋=事業の効果・成果物 ―
(1)映画『グリーフケアの時代に』・グリーフケアについて
・命の大切さや悲嘆に込められた「愛」という事にも気付かされて学びの機会となりました
・悲しみを乗り越える・忘れるのではなく、共に生きることがよく理解できました
・悲しみとともに生きることを語られていて、自身もグリーフケアの必要性を感じました
・自然と人に寄り添うことができるようになりたいと思います
・寄り添い、共にいること、共にあることについて、また考えたいと思いました
(2)葬祭儀礼について
・形式化せず、互いを大切に思いあう時間になると、より良いように思います
・最近、家族葬でこじんまりすることが多く、さびしく感じる
・今の時代の省力化が進む冠婚葬祭は、家族という単位の持つ意味が薄れ、変っているのだと実感します
・家族葬が増えてきましたね。本当に悲しんでくれる方たちと見送るお式で良いと思います
・通夜・葬儀がはぶかれ、亡くなった事を知らせない傾向が多くなっている。だからこそ、必要なサポートがある社会が大切なのかな
・生前葬が自然に行われるとよいかなぁ…と感じています
・故人を偲び、生前に与えていただいたことに感謝する機会となっています
・最近は昔のように法事に多くの親せきが集まらず、故人の話をする機会が減ったと思う
・通夜、葬儀などの打ち合わせの時間がもう少しあると、見送る家族が納得できたのになぁ、と思いました
・各々のセレモニーには意味があると感じています。コロナ禍で、「良かれと思って」もあるでしょうが、死を知らされなかった人のグリーフに思いを馳せます
・人生(生活)に寄り添ってくれるお式は、どんな宗教(宗派)でも癒やしになります
・父の葬儀の喪主を務めた時、悲しんだり、一緒に過ごした時間を感じる余裕がありませんでした。次から次へとイベントをこなさないといけなかったので
・お寺や葬儀社の流れで進んでしまうので、儀礼の部分は亡き人のグリーフケアとして大切な部分ですが、ご遺族の気持ちに寄り添うことが抜け落ちないようにしたいと思います
・人が亡くなる、人を亡くす、は必ず身近にあることなので、葬儀は残された人々の心にのこるといいな、と思います
・法事でもグリーフケアを広めていただきたいと思います