絵画コンクール審査発表

第3回「わたしのしたい結婚式」「思い出に残っている日本のぎしき」絵画コンクール

(一財)冠婚葬祭文化振興財団では昨年に引き続き「第3回の絵画コンクール」を開催致しました。公募に際しましては、全国の小学生の皆様から総数394点ものご応募を頂き誠にありがとうございました。
厳正なる審査の結果、優秀賞、入選、佳作の各賞を選考し、入賞の方々には賞品として図書カードを、またご応募頂いた全員のご自身の作品が印刷された賞状と作品集(全作品を取りまとめたCD-R)を贈呈いたしました。
また、コンクールの開催に際しては、会員互助会各社のご協力をいただき、たくさんの応募を頂くことができました。
あらためてご協力に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

一般財団法人冠婚葬祭文化振興財団

概要

1. テ ー マ:「わたしのしたい結婚式」、「思い出に残っている日本のぎしき」
2. 募集期間:令和平元年10月1日(火)から令和2年1月5日(日)まで
3. 応募総数:394点
4. 各 賞:
  ■優秀賞6名(1~2年生の部、3~4年生の部、5~6年生の部各2名)
  (副賞:図書カード10,000円)
  ■入選10名
  (副賞:図書カード5,000円)
  ■佳作20名
  (副賞:図書カード3,000円)
  ■参加記念品:各応募者自身の作品が印刷された賞状、作品集(CD-R)
   


絵画コンクールの総評

小谷みどり
シニア生活文化研究所 所長

こんなご時世だからかもしれませんが、今回の応募作品には、明るい色使いの絵がたくさんあったことに、みている私まで気持ちが明るくなりました。
昨今、ひとり暮らしの人が増えただけでなく、近所付き合いや親戚付き合いはうっとおしいと考える大人が増えています。居住者はお互いに挨拶をしないという取り決めをするマンションまであるぐらいです。政府の調査によれば、ひとり暮らしの高齢男性の6人に1人は、2週間のうち一度も誰とも会話をしないことがわかっています。このように社会の孤立化が進み、結婚式やお葬式などは身内だけでこぢんまりとすませる傾向も出てきています。しかし、子供たちの絵からは、家族やお友達、親戚のみんなでお正月やクリスマス、ハロウィン、節分、お祭りなどを楽しむ姿が見られ、ホッとしました。そして、行事はみんなで執り行うものだという当たり前のことを、みなさんの絵から改めて実感しました。
行事は人と人とを結びつける効果があります。私たちは1人では生きていけません。
人と人とが繋がっているからこそ、みんなで行事をする意味があります。家族や友達みんなで楽しい行事をしたな、という思い出をこれからもたくさん作り、周りの人たちを大切に思いながら、成長していってほしいと思います。
 
 

志賀 司
(一社)全日本冠婚葬祭互助協会 理事、同協会広報・渉外委員長

このたびの第3回絵画コンクールにおいても前回に引き続き、数多くの応募をいただきました。心より感謝申し上げます。
今回のテーマは「わたしのしたい結婚式」憧れている結婚式と、どんな結婚式を挙げてみたいか。そして「思い出に残っている日本のぎしき」としてお正月、ひな祭り、七五三、お盆、大みそか、お祭りなど思い出に残る行事について。二つのテーマを皆さんに描いてもらいまいた。いずれの作品も色彩豊かで個性あふれる素晴らしい作品となりました。
皆さんの記憶や想像を膨らませ完成した作品の数々は、まさに日本古来より受け継がれてきた儀式文化であり、それぞれの行事には必ず人と人とのつながり、家族の絆が必要となります。子どもたちが思い出しながら描いた様々な行事の作品には、人としての温もりなども感じられ、また一生懸命に描いている姿を思い浮かべると、どの作品も大変素晴らしいもので、審査する立場として大変苦労をいたしました。
いつの時代も子どもは純粋であり、その環境によって豊かな心が育まれていきます。日本の行事を改めて思い描くことで自身の住み暮らす日本の素晴らしさ、また日本文化の発展に寄与するものと確信しております。