絵画コンクール審査結果発表

第4回「わたしのしたい結婚式」「思い出に残っている日本のぎしき」絵画コンクール

(一財)冠婚葬祭文化振興財団では昨年に引き続き「第4回の絵画コンクール」を開催致しました。公募に際しましては、全国の小学生の皆様から総数585点ものご応募を頂き誠にありがとうございました。
厳正なる審査の結果、優秀賞、入選、佳作の各賞を選考し、入賞の方々には賞品として図書カードを、またご応募頂いた全員のご自身の作品が印刷された賞状と作品集(全作品を取りまとめたCD-R)を贈呈いたしました。
また、コンクールの開催に際しては、互助会各社のご協力をいただき、たくさんの応募を頂くことができました。
あらためてご協力に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

一般財団法人冠婚葬祭文化振興財団

概要

1. テ ー マ:「わたしのしたい結婚式」、「思い出に残っている日本のぎしき」
2. 募集期間:令和2年10月1日(木)から令和3年1月8日(金)まで
3. 応募総数:585点
4. 各 賞:
  ■優秀賞6名(1~2年生の部、3~4年生の部、5~6年生の部各2名)
  (副賞:図書カード10,000円)
  ■入選10名
  (副賞:図書カード5,000円)
  ■佳作20名
  (副賞:図書カード3,000円)
  ■参加記念品:各応募者自身の作品が印刷された賞状、作品集(CD-R)


 

絵画コンクールの総評

小谷みどり
一般社団法人シニア生活文化研究所 代表理事

コロナ禍で、私たちは人と人との接触を避ける生活を送っています。そんな中で、きれいな色使いや、子どもらしいのびのびとしたタッチの絵をみて、私は明るい気持ちになりました。
年中行事には、家族の誕生日や七五三、成人式、年忌法要などのほかに、お正月や節句、お盆、クリスマスなどの季節行事や、地域ごとの伝統的なお祭りなどがあります。こうした行事やイベントは、家族や友人が集まったり、特別なごちそうを一緒に食べたり、プレゼントの授受をしたりなど、人との交流の機会でもあります。
しかしこの一年余りの間に、こうした行事の縮小化や中止が相次いでいます。今回応募いただいた絵の中にも、人が誰も描かれていない絵や、本人(と思われる子どもがひとり)しか描かれていない絵がいくつかあるのが気になりました。子どもたちにとっての理想の結婚式に、新郎新婦以外が描かれていないのも、寂しいなあと感じました。いろんな人たちに見守られ、祝福してもらえることのありがたさは、もう少し大人にならないと分からないのかもしれません。
ともあれ、以前のように、さまざまな行事を通し、周りの人たちとの絆を紡ぎ、次世代の情緒が育つ社会に戻ってほしいと願うばかりです。

 

益田 祐美子
映像・コンテンツプロデューサー

毎年応募数が増えるとともに、作品のレベルも向上してきました。特に低学年の作品の構図、色合いには「大人が指導しているのでは?」と思ってしまうほど見入る作品がありました。本年は、新型コロナの影響で、外出を控え、各種行事が中止されたためか、絵柄が風景だけ人と人とのつながりを感じさせるものが減り、地域社会で行う行事を描いた作品が少なく時代が反映されていました。その中で、低学年の優秀賞「わたしのしたい結婚式」は、家族や友達がたくさん集まった団欒とぬくもり、楽しさをいっぱい感じました。3.4年生の優秀賞、「私のおひなさま」は、色合いがとてもきれい、作者の思いが絵から伝わってきます。
高学年の優秀賞、思い出に残っている日本の儀式「お墓まいり」は、空の青と入道雲から季節が伝わり、遠近法をうまく用いたお墓の並びにお花を添え、家族でお参りしている姿に「今大切にしなければならない日本」を感じました。同じく高学年の「わたしのしたい結婚式」は青のグラデーションが生える海の中。たくさんの魚たちが二人の門出を祝福しています。少しでも早く新型コロナを克服し、明るい未来を夢見て進みたいですね。